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14 2014

除痘館発祥の地

土曜のNHK見ました?
坂本龍馬の書簡草稿、1500万の価値があるのだそうで。
何年か前、某お宝鑑定番組で坂本龍馬直筆書簡2通で4000万と鑑定されていたので2000万程するのかな~と思っていたんですが、そこまではいかなかったか。
それでも凄い価格ですね。
書き手のネームバリューに加え史料的な価値があるとなるとそうなるのか。
へーと思いつつ見てたんですが、持ち主の前で価格発表した後で記念館が譲って欲しいと考えている的な事をカメラが回っている時に言うのってどうなの^^;
一般家庭にあっても仕方ないっちゃ仕方ないけどさ、あの場でああした言われ方したらOKしか選択肢ないような気が…

というか、坂本龍馬記念館の学芸員さんが書簡見た瞬間に顔色変わっててワロタ。
すぐ分かるもんなんだなー。さすがプロ。
先ほど公式HPを見たら全文が公開されていたので、興味がある方はそちらを確認するのがいいかも。

で、髪乾かしながらザッピングしてたら世界ふしぎ発見で除痘館の話してるし。
タイムリー過ぎて笑った。

***

さて。
除痘館の続き。

地図_大阪キタ_適塾

大阪で緒方洪庵が音頭を取って作った除痘館。
初めは道修町にありました。地図の下の方、旧除痘館と書いてある所。
適塾から歩いて行けます。
というか、上地図に書き込みしている史跡はハイキング気分で全部歩いて行けます。
大した距離じゃない。…けど2・30分でもない(どっち)
旧除痘館跡から大村益次郎の所までが結構距離あるんだよねー

***

古手町(現道修町)にあった除痘館跡には記念碑が建っています。
「除痘館発祥の地」


緒方洪庵_除痘館跡


江戸時代最も恐れられていた疫病の天然痘がジェンナーの発明した牛痘の種痘で防ぐことができることがわかった。
嘉永2年(1849)に緒方洪庵により大阪で最初の種痘が行われたのが古手町この碑の西隣の地である。
洪庵はこの種痘所を除痘館と称して同志と共にここを中心に全国的に種痘事業を展開した。
除痘館は万延元年(1860)に適塾の南側に移転した。



緒方洪庵_除痘館跡


こちら、現在美々卯の本店になってます。
お店の真ん前にあるので長居し辛いんだよ^^;


緒方洪庵_除痘館跡


牛(牛痘)に乗った人が天然痘を追ってます。

こちらに除痘館が開かれたのは嘉永2(1849)年のこと。
京都から痘苗を入れ、医師や商人の協力を経て除痘館を運営していた。
ただこちらが手狭になりまして、万延元(1860)年に尼崎町(除痘館跡)の方に移転、拡張することになった。

また除痘館記念資料室のパンフレットによると、種痘接種日は月5回。
時間は早朝から朝10時までだったそうです。
10時か~えらい早仕舞いだと思うけれど、今と当時の時間の感覚は随分違うと思うので…

ちなみに尼崎町に引っ越す2年前にこちらの除痘館は幕府の官許を得ています。
これは江戸にお玉が池種痘所が開設された年で、お玉が池の方は除痘館が尼崎町に移転した年に官許を得ている。


パンフレットの年表を見ると、
慶応元(1865)年に第2次征長の役で幕府の仮病院となるとあり(多分慶応2年の間違い)、
慶応3年に幕府の種痘公館となって江戸時代が終わる。

明治3(1870)年に官立大阪医学校病院付属種痘館となり、明治5年に廃止。
明治6年に府立病院付属種痘館となっている(間幾つか飛ばしてます…)。
明治9年には強制種痘制度施行ですって。そんなのあったんか。

WHOは昭和55(1980)年に天然痘の根絶を宣言していますが、そのプロジェクトを進めたリーダーは日本人です。
誇らしいですな。


ちなみにこの除痘館が置かれていたのは、大阪の難読地名にあげられる道修町(どしょうまち)。旧古手町。
ここ、船場。
当時の大阪の町のど真ん中。
こういう所に持ってくるってよっぽどですわ…

どこの種痘所も初めは偏見との戦いもあって(牛痘だけに牛になるとか言われた)、人を寄せるのに本当に苦労したそうです。
人が集まる処・利便性、種痘の知識を広めるといったこともあったんだろうけど、道修町は江戸時代からの薬品問屋街で、除痘館をここに置いたというのはそういうこともあったんじゃないかなー…
よく分からんけど。

ちなみにこちらの通りには現在でも武田薬品、シオノギ、田辺製薬の本社がある。
その歴史を大事にしようということで、資料館が作られています。
また今月初めの新聞には、武田薬品が資料館・図書館をオープンしたと出ていました。
収蔵資料15万点程、その中には『解体新書』、またその原典である『ターヘルアナトミア』もあるそうです。
田辺製薬も資料館をこちらに持ってくるらしいし、なんか面白い通りになりそうな予感^^
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2 Comments

ジゴロウ  

そういえば、タイムスクープハンターも江戸時代の入れ歯ですし、フシギ発見も華岡清州ですし、医学史ブームですね。

解体新書の時代あたり、どこかドラマ化しないですかね。

2014/04/15 (Tue) 00:23 | EDIT | REPLY |   

ヒジハラ  

>ジゴロウさん

タイムスクープハンターでもそういうのしてたんですね(笑)
この番組、一番最初の方をBSで見てそれから見なくなったもんで…^^;
『医は仁術』展が大きいんだろうと思いますが、本当にあのあたりドラマ化でもされたら面白いと思うんですけどねえ…

井上ひさしの『表裏源内蛙合戦』の舞台がNHKで放送されたことがあるんですが、あれ、もう一回放送してくれないかとは常々思ってます。
主演が安原義人(北斗の拳のジュウザの声)であったり、納谷五郎さんが出てたり。
青野武さんも出ていた記憶があります。
源内が好きで見たんですが、ホント豪華声優陣の舞台だった…
録画してたのに間違って捨ててしまったんですが(涙)、何せ上演時間が3時間半とか4時間とかなので、もう放送してくれないだろうなあ…
何より古いしorz

2014/04/15 (Tue) 05:43 | EDIT | REPLY |   

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