「西郷どん」第45話 西郷立つ

ヒジハラ

※辛辣です。読んでからのクレームも批判も受け付けない。


レビューを書く気はありませんでした。

しかし想像を凌駕する酷さに、烏滸がましいとは思いますが、書いた方がいい気がしてきた。

付き合う気がある人は付き合って。言葉は荒い。


内容を要約すると「今日の内容は尽く嘘です。特に桐野」

これに尽きます。



今週の西郷もういい加減にせんか(木戸孝允に切り替わりました…


***


このドラマは桐野利秋に新たな汚名を着せてくれやがりました。

未だかつてこれほど桐野利秋、そして篠原国幹を愚弄した作品があっただろうか。

ファンタジーだと受け止めても、申し訳ない、余りに酷過ぎて言葉が見つからない。


今日ね、桐野は誕生日だった(旧暦)。

誕生日に公営放送においてここまで貶められるとは流石の本人も思っていなかったでしょう。

私は卒倒しそうでした。

桐野云々は措いてもこれは放送していいレベルにある内容ではありません。

完全な作成サイドの自己満です。



**


初っ端から親友面の中原尚雄と別府晋介。

ちょっと無理がある。中原は郷士です。

あと別府君は桐野の母方の従弟です。


薩摩における城下士と郷士の隔たりはえぐいです。

城下士は郷士へを蔑視し、郷士は城下士に反発する。

維新後、陸軍に所属したのは城下士で、警察に行ったのが郷士です。混ぜるな危険。

「ボウズヲシサツセヨ」、視察か刺殺か、という話が出ていましたが、この時警視総監川路利良に送り込まれたのは尽く郷士です。24人。

城下士への反発を利用した。

そしてそういう川路も城下士ではありません。

与力という、更に低い身分になる。

また田原坂での戦線膠着を憂えた山縣有朋参軍が「警視抜刀隊」の投入を許可します。

警視、抜刀隊。軍隊ではなく警察です。

以前「旧会津藩士ではなく、薩摩の郷士が中心」と書きましたが、そういうことです。


*****

※追記 

「ボウズヲシサツセヨ 史実」で来られる方が多いようですので。

史実です。

ボウズというのは鹿児島に派遣された密偵の暗号で、西郷のことです。
桐野は鰹節、別府晋介は花手拭、大久保利通は西の窪、川路利良は川崎屋、私学校は一向宗とされました。
*****


中原をひっかけたのは別府ではありません。谷口登太です。

あの流れだと中原を拷問したのは桐野ですよね。

”人斬り”半次郎だからそんなことでもやるだろうと?

どこまで桐野を落とせばいいの。

西郷隆盛をひとりいい子ちゃんの良いもんにしようとするこのドラマの姿勢には辟易します。


●伴兼之と榊原正治

庄内藩からの留学生。

西郷と庄内藩の関係もあったからだろうけれど、大変優秀な子たちであったそうで、特別に私学校入学を許されています。

私学校、実は伝手が無いと入れなかった。

そして私学校生徒でなければ人に非ず、という風があったのも事実。非私学校党の家を乱暴したりもしている。

それはとにかく彼等が私学校にいた時に西南戦争が始まり、篠原に帰るよう説得されたけれど、共に従軍。

伴は植木、榊原は延岡で戦死。伴の兄鱸成信も政府軍として従軍し亡くなっています。

こんな子たちにスパイ容疑を懸ける辺見十郎太を初めとする薩摩人。

薩摩への下げがどこまでも止まらない。


●あんたたち開墾は

え、あの段階に至って開墾地を探し求めていた…?>オープニング

正気なの…

西郷も私学校本校の方に顔を出すことは殆どなかったそうです。

というか桐野がいつまでも私学校にいる。最初から最後まで。

桐野も宇都谷(うどんだに)で開墾作業に従事しています。(桐野利秋田蘆跡・田蘆碑

農耕ライフをエンジョイしている筈。

私学校の方にも距離を置いて余り関わってないぞ。


●別府晋介、辺見十郎太

明治8年から別府は加治木他4町の区長、辺見は宮之城と蒲生の区長になっています。

君たち、そんな昼日中から私学校でぶらぶらしている暇はないはず。


●篠原国幹

桐野に続く今週のサンドバック。

いや、今週の最大の被害者はある意味篠原ではないかと思える。

篠原さん、異常に無口で知られているんだけど、ペラペラペラペラようしゃべるな

しかも軽率。篠原のイメージの真逆を行く篠原である。



●草牟田火薬庫襲撃

桐野は宇都谷で第一報を聞いています。

城下に!すら!おらんわー!!

最初に火薬庫襲撃聞いた時の一言?「ああ、誤れり」ですよ!

西郷とほぼ一緒じゃ!


●進発趣旨書

というか、何もかもが滅茶苦茶である。

「みんなで東京に行って政府を問い質す」…?馬鹿か…

この期に及んで「話すだけ」とか正気なの?

本気で言うてるの?

どれだけお花畑なんや…

それなら桐野と篠原、若しくは村田だけつれてけや。

ぱーっと薩摩県庁が趣旨書をまいた揚句、熊本鎮台を憤激させます。笑える。

辛うじて名前が出てきている、数少ない人間であれこれの出来事を回そうとしているのが明らかで、相当無理が出ています。
そのしわ寄せが桐野、篠原、別府に…
村田新八は違うのね。この人はダークサイドには落ちないんだー(棒

今迄見ていないので、関係性が分からないのだけれど、ここの久光は他の人物と同じように I♥SAIGOUなの?
え、そういう関係性…?
久光、西郷を嫌ってましたよね。ええええ…


なんかもう、もう…


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(やっぱりこうなるのであった…)



桐野の誕生日12/2

篠原の誕生日12/5

西郷の誕生日12/7

続いてます。序に竹下勇の誕生日は12/4。

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Comments 4

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ジゴロウ  

というか、ちゃんと最後まで見た土原さんすごいです。
自分は、寝ちゃいました…
會津ものの、
「守護職になった。みんながんばろー」
→反対0
「薩長攻めてきた。みんな死ぬまで戦おう」
「民も協力します」
→反対0
を思わせる、何これ…?な展開でしたよね。
抜刀隊には旧會津藩士いないとか、
極論から極論への変化球で、あまり薩摩側視点に詳しくなくても、
疑問符が散りばめられました。
これが戊辰150年の大河…

それと、連絡遅れてすいません。
まだ冊子は未到着です。

2018/12/03 (Mon) 18:41 | EDIT | REPLY |   
ヒジハラ
ヒジハラ  
>ジゴロウさん

いや、あれは最後まで見るのはきついです。
極論というか、単細胞というか。
近年稀に見る究極のお花畑全開で、どうしてそういう話の流れになるのか、本当に理解できなくて苦しんでいます。

(「日本最強に近い1万人以上の薩摩兵」+「調練済み」+「兵站準備済み」)×一緒に上京する=話し合うだけ

???
小学生でももう少しまともな計算をします。
これが戊辰150年の大河、これが維新150年の大河、です。
悲し過ぎます。受信料返せ(真顔

**

冊子返送されてきました(笑
お手数をおかけいたしますが、念のため送付先を教えて頂けますでしょうか。
ううう…すいません…

2018/12/03 (Mon) 21:45 | EDIT | REPLY |   
なかむらきりの  
おっしゃるとおりです。

こんばんは。
12/2、南洲墓地にお参りしました。
今年は赤を基調に花が飾られ、お墓の花入れは深紅の薔薇でした。

「西郷どん」はリアルタイムで見る気が起こらず、録画が溜まりに溜まってました。この3日間でやっと12/2放送分まで消化しました。
そんなわけで土原様のブログの拝読を、視聴するまではと控えていました。
お怒り、ごもっともです。 ただただ、その酷さに呆れるばかりです。
人物設定、ミスキャスト、見るのが苦痛、時間の無駄.....我ながらよく忍耐したと思います。
別府晋介は西郷さんを介錯した人なのよ~~!!!!!と叫びたいです。西郷小兵衛も酷い。菊次郎役の子役の良さと天と地の違い。

政府の火薬運び出しに触れず、一方的な襲撃など、何でこんなに大まかなのかと。変な特番など作らず、じっくり描くべきでした。
桂久武さんもあれではかわいそう。
出陣時の雪もチラチラ、CGで大雪ぐらい作れ、と言いたいです。
第44話の桐野の殺陣シーン、不自然なだけでなく、いつから桐野は二刀流になったのとツッコミたいです。

初めから期待もしていませんでしたが、これほど最低のドラマになるとは想定外でした。

土原様に八つ当たりしているような愚痴ばかりのコメントになり、申し訳ありません。どうかお許しください。


2018/12/08 (Sat) 00:21 | EDIT | REPLY |   
ヒジハラ
ヒジハラ  
>なかむらきりのさん

こんばんわ。おかえりなさいませ!
今年の誕生日も賑やかだったんですね^^
私も年内にお墓参りに行ってきます!楽しみです~



仰る通り苦痛、時間の無駄、忍耐、です…
といっても私、2.5回ほどしか見ていないんです。
腹立つことが目に見えていたので見る気が…本当に起きなくて…

しかし数回しか見ていない人間に耐えられないと思わせる内容の酷さは中々ないです。
本当にいい大人が寄って集って制作している内容とは思えません。
あのレベルの内容を公共の電波に乗せられる心の強さに感心します。

前回今回、初めて最初から最後まで通して見て、その内容の余りの酷さに却ってレビューしなければならないような気がしました。
ほとんど八つ当たりの腹立ち紛れで、レビューにもなってないですが…

特番、調べてみたら本編を止めて同時間帯に放送していたのですね。驚きました。
これがなければもう少し西南戦争に時間を割けられたはずです。
女性目線でモテ男を描くとか、BLとか本当にどうでもいいことばかりが話題になりましたが、結局そんなことばかりが言われていたような気がします。
お花畑全開の馬鹿みたいな人物描写とご都合主義の史実描写で、この大河で一体何を描きたかったのか、本気で分からなかったのですが、
その程度の話題しか出なかったというのが、このドラマのレベルだったんだなと思っています。

単に西郷隆盛を『誰からも好かれるいい人』にしたかっただけ。
政治抗争も戦争も何もかも「西郷は悪くない」。

そのために周囲の人々の扱いが本当に雑で余りに酷くて、悔しくて見ながら少し涙が…
そして一番被害を蒙ってるのは桐野だと思うと…
本当に最低です。
維新150年、西南戦争140年の記念の年に、薩摩だけでなく西郷隆盛その人も貶めるだけのこんなドラマ、よく作ったな。
そうとしか思えません…

いえ、私も八つ当たりの憂さ晴らしのようになっていますので、どうかお気になさらず。
この10年程で少しずつ誌上で提起されてきた桐野の”人斬り”呼称への疑問もいっぺんに駄目にし、火薬庫襲撃とか全くあずかり知らなかった事までさせられた揚句桐野主導で戦争が始まったという”桐野の戦争”を印象付けるような描写。
ホント泣きたいです。

2018/12/08 (Sat) 23:11 | EDIT | REPLY |   

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