Para Bellum

ARTICLE PAGE

17 2016

没後150年 坂本龍馬展@京都国立博物館(2)

没後150年 坂本龍馬展@京都国立博物館


坂本龍馬展続き。
書簡が随分多い、というか、書簡が中心になる展示会でした。
うん、まあ当然と言えば当然ですが、ほぼ坂本龍馬の書簡でした。笑
所々武市半平太や桂小五郎、久坂玄瑞等の書簡が出ていましたが、1通2通の世界です。
龍馬以外の志士の書簡は期待しないように。
無いよ。

その中でもあらーと思ったのは永倉新八の「浪士文久報国記事」
池田屋事件の部分が展示されていました。
あと新選組関係では、前身浪士組の時期に鴻池へ押しかけ金銭を借用した際の受取書が出ていました。
図録を見たら新選組、土方歳三の署名があるものも出るらしいのだけど、京都会場では出ないみたい。残念ですなあ…
というか、図録掲載の写真と似たようなもの見たことがあるぞと。


没後150年 坂本龍馬展@京都国立博物館
(2012/6/29 産経新聞)


これやんな。
宛先は鴻池ではなく加島屋(現大同生命)ですが、借用先が違うだけで金額まで全部一緒である。
こうやってあっちこっちから軍資金巻き上げとったんですね。
慶応3年12月(鳥羽伏見の戦いは翌年1月3日から)なので、実際には踏み倒されております。
勿論鴻池の借用金も踏み倒されております。


琴平の海の科学館から史料が数点来ていて少し驚きました。
金毘羅さんのふもとにある科学館ですが、こちらは龍馬が持っていた「西洋軍艦構造分解図説」を所蔵している。
もしかしてそれが来ているのかと期待したんですね。
来てませんでした。(何やそれ)
海の科学館でも常設ではないので、もしかしたらと思ったのだけれど。
残念…

嬉しかったのは下関市立歴史博物館から色々と史料が来ていた所。
三吉慎蔵関係が結構ありました。
あちらではレプリカが多くそれが少し残念だったのですが、流石に本物が来ていた(笑)


自分のスクラップノートで一番多いのは坂本龍馬ネタです。
こちらは去年の。
写真に写っている龍馬の肖像も展示されていました。


没後150年 坂本龍馬展@京都国立博物館 


こちらは一昨年の。
こちらも展示されていました。笑


没後150年 坂本龍馬展@京都国立博物館 


今年の春ごろだったか、龍馬の佩刀陸奥守吉行のニュースもあったのだけれど、記事がない…
その吉行も展示されていました。
龍馬の佩刀は3本出ていた。中々ない機会だと思います。

あと刀関連で本当にびっくりしたのがこちら。


没後150年 坂本龍馬展@京都国立博物館 


慶応4年3月のパークス襲撃事件で、襲った方の刀が上。
襲撃犯を撃退した方の刀が真ん中の。
ニュースになっていたので、こちらの展覧会のもうひとつの目玉だったかと思います。

刀剣同士で切り結ぶとこういう風に刀は損傷するんですね。
見ていてちょっとぞくぞくするものでした。

というか、襲撃犯を撃退したのが薩摩藩の中井弘なんですね。そうですね。
個人的には桐野利秋との関係より原敬との関係ですね。はい。
中井の娘は原に嫁いでいる。


中井桜洲は井上馨や伊藤博文と仲の良かった人物で、中井の娘貞子と原を取り持ったのが井上。
井上は原を引き立ててくれた恩人のひとり。

この夫婦はちょっと巡り合わせが悪かったように思います。
27歳で14歳の奥さん貰うという、結婚当初の妻が若すぎた(当時13歳差なんてザラにあります。為念)
奥さんがまだ本当に子供だったり(中2でっせ)、加えて結婚早々(妻は言葉の分からない初めての外国である)天津に赴任することになったり…
両者にとって気の毒な感じが本当にするのですが、奥さんの我儘もあり10年ほどで結婚生活が破綻しています。

原は恩人の娘だから離婚はしないとして家に帰って来ない奥さんに生活費を渡していたものの、別居している間に奥さんがよその男の子供を妊娠。
結局20年位で離婚となった。
あーあー…
そんなこんななのですが、中井とは気が合って仲が良かったみたい。

で、上の刀は中井から原に受け継がれていたようです。
キャプションには明治36年に原から京都国立博物館に寄贈されたとありました。

ついでに書くと、井上馨の妻武子は中井弘の妻でした。
中井が帰郷の際、大隈重信宅に武子さんを預けていたのですが、それに井上が一目ぼれ?
…からの略奪婚(※合意の上)。
大隈宅で結婚式を挙げている最中に中井本人が帰ってくるという、なんという修羅場。
しかしながら一生添い遂げますという誓約書を井上に書かせて、確かそれで済んでたわ。

中井は不思議な人だよ…
一般的には変人奇人の部類に入るのだろうけど、なんとなく憎めない風流人。
もういっちょついでに書くと「鹿鳴館」の命名もこの人。


随分脱線しましたが、宮内庁書陵部(木戸孝允関係文書)からも結構書簡が来ています。
本当に滅多に見られないものもあると思うので、気になる方は行ってみるが吉ですな。
私、もう1回行くわ~


没後150年 坂本龍馬展@京都国立博物館
(※館内の写真可スペース)
関連記事

0 Comments

Leave a comment